ストリート・アート、グラフィティ・アートの先駆者といわれ、1980年代のアメリカのアートシーンを牽引する代表的な美術家の一人として知られています。 テーマの多くは「エイズ予防啓発」「LGBTの認知」「核放棄」「反アパルトヘイト」など社会的・政治的な問題を制作しています。チョーク・アウトライン形式（犯罪現場で被害者の位置を書き記しするための白い線）と呼ばれる方法で、シンプルで大胆な色使いの作風が特徴。 ヘリング自身が同性愛者でありエイズ感染者として、現代社会に対する差別や暴力に警鐘を鳴らす彼の思いが込められています。

1958年	アメリカ合衆国出身
1977年	高校卒業後、ピッツバーグに移り商業美術学校であるアイビースクールに入学
1978年	ニューヨークに移り、スクール・オヴ・ヴィジュアル・アーツ に入学
1981年	地下鉄の黒紙が貼られていた広告板に、白いチョークで絵を描くサブウェイ・ドローイングを開始
1983年	アンディー・ウォーホルと知り合う
1985年	スウォッチの時計デザイン、ドイツ製薬会社の商品ラベルのデザインなどを手がける。
1986年	ベルリンの壁に約100メートルの壁画を描く。
1988年	エイズと診断される
1989年	エイズのキャンペーンを広める運動に従事、キース・へリング財団を設立。
1990年	逝去