作家詳細
1928年 | アメリカ合衆国出身 |
1945年 | カーネギー工科大へ入学、絵画を専攻 |
1949年 | ニューヨークに渡りイラストの仕事をする |
1950年 | 広告・雑誌・レコードジャケット・ウィンドウ装飾など手がける |
1957年 | 靴の広告デザインでアート・ディレクターズ・クラブ・メダルを受賞 |
1962年 | ファクトリーと呼ぶアトリエを持つ。映画製作も始める |
1964年 | スケールの拡大とダブル・イメージの技法を試みる |
1969年 | ミック・ジャガー、マイケル・ジャクソンらのポートレートを制作を手がける |
1970年 | 「ライフ」誌は、60年代に最も影響力のあった人物として、ビートルズとウォーホールを挙げる |
1983年 | 冬季オリンピック・サラエボ大会のポスターを制作 |
1987年 | 逝去 |
作品詳細
たかおか画廊ではアンディ・ウォーホルの版画を多数取り扱っております。
本作はアメリカで大衆的な人気を誇るキャンベル・スープの缶詰がモデルとなった、ウォーホルの代表作の1つ。
10点の作品は、いずれも版を押したようにそっくりで、ただラベルの文字だけが異なっています。 伝統的な絵画と比べると、商品のイメージだけが画面いっぱいに拡大されたものになっており、実際の商品の缶詰が工場で大量生産されるように本作も道具を用いて大量生産されました。
しかし、そのように同じイメージがもつ衝撃を何度も何度も繰り返すことで消費者の意識に浸透させる「反復」の要素は現代の広告技術にも取り入れられています。
また、当時の「芸術とはユニークで珍しく、貴重なものであり、大量生産されるものではない」という伝統的な芸術感へのアンチテーゼであり、大量生産・大量消費を描かなくてはならないというポップアートの概念自体も定義付けた作品。