元永定正 (モトナガサダマサ)

戦後日本の美術界を象徴する作家の一人。 1955 年関西を拠点に活動する前衛美術グループ「具体美術協会」に参加し、 16年間中心メンバーとして活動しました。 未知なる自然 を創作の源とし、色水をビニール袋に入れ吊るした作品や煙を使ったパフォーマンスなど、斬新な素材を用いて自然現象を表現した実験的な作品を発表。 その後、絵具や塗料を直接キャンバスに流し込み川の流れや細胞分裂といった自然現象を示唆するような流動的な抽象絵画を発表し注目を集めました。 後期は、作品名に擬態語や擬音語を取り入れ、どこかコミカルで遊び心あふれる抽象画を発表し、前衛美術作家として国内外で高い評価を得ており、作品の価値は揺るぎないものとなっています。
1922年 三重県に生まれる
1964年 第6回現代日本美術展で優秀賞を受賞
1965年 新しい日本の絵画と彫刻展(ニューヨーク近代美術館・他)
1988年 フランス政府より芸術・文芸シュヴァリエ章を受章
1991年 紫緩褒章を受賞
1997年 勲四等旭日小綬章を受章
2003年 元永定正展(広島市現代美術館)
2009年 元永定正展(三重県立美術館)
2011年 逝去

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